GPT-3.5はダメでした。

GPT-4ではどうでしょうか?

プログラムコードが書けるのだから、回路だって設計できるはず

GPT-4であれば、LTspiceシミュレーション用ファイルの作成ができることがわかりました。

  • 取り組み1 : GPT-3.5で使用した命令コードを試す
  • 取り組み2 : 1つずつ命令していく
  • 取り組み3 : エラーをフィードバックして、改善していく
  • 結論

以降、取り組みの履歴

取り組み1 : GPT-3.5で使用した命令コードを試す

GPT-3.5での取り組みにて作成した命令文を使用してみます。
その結果がこちら

NPNトランジスタを配置してくれているのがわかりますでしょうか!
GPT-3.5では配置してくれなかったコンポーネントをGPT-4は配置してくれるようです。

さらに直流電源、AC電源も配置してくれています。おおきな進歩です。

さらに回路説明までしてくれます。

そして作成してくれたファイルをLTspiceへ取り込んだ結果がこちら

トランジスタのコレクタとエミッタが接続されていない!!
そういえばGNDもありませんね。

修正によってまともな回路作成することは可能なのか?

現状穴だらけではありますが、GPT-4は対話で修正してくれます。修正によってどこまで完成度を高めることができるかを試してみます。

まずは見つけたNG点だけでも指摘してみます。
”トランジスタのコレクタとエミッタが接続されていません。私の依頼通りに修正してください。 また、回路にGNDを追加してください。”

説明によると命令通りの修正を加えてくれた様子

その結果、

GNDが追加されたが、全く意味がない

簡単には回路作成できない様子です……

取り組み2 : 1つずつ命令していく

いきなり全部やらせるのは無理とわかりました。では、1つずつ積み上げていけばまともな回路を組めるのではないか?という仮説を試してみましょう。
以下の工程で進めていきます。

  1. トランジスタを置く
  2. コレクタに5V電源を接続する
  3. BaseにAC電源を接続する
  4. エミッタを出力端子に接続する
  5. シミュレーション条件を設定する

トランジスタを置く

その結果、

トランジスタを置いてはくれましたが、なぜがbaseにGNDを接続しています。
今回は利便性はいいとして、完成することを目指します。
GNDを削除して、次のステップへ進みます。

コレクタに5V電源を接続する

トランジスタに5V電源を接続します。

その結果、

GPT-4はコレクタをつないだと言っているが、見る限りつながっていない。

この方針では回路は一生改善しない気がする。

取り組み3 : エラーをフィードバックして、改善していく

LTspiceをrunさせた時のエラー出力をChat GPT-4へフィードバックし、修正を試みる。
4度のエラーフィードバックにて以下の回路を完成させました。

何の役にも立たないです。Chat GPT-4でも使える回路ファイルの出力は難しいようです。
特に以下の2点のエラーが改善できないのは致命的です。

  • コレクタ、エミッタが接続されない
  • 電源の出力をGNDに接続しているために5Vすら出力されない

Chat GPT-4が学習データとして持っている回路データでもこのような構成をとることは絶対にないです。ということはGPT-4として回路はどう構成されることが多いのか、電源はどう構成されることが多いのかという反応ができないということです。

結論

となれば必然的にありふれた回路すら組むことができないというわけですので、GPT-4ではTspiceシミュレーション用ファイルの作成ができないという結論になります。

投稿者 るるり

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